Musea
Warning
Musea は開発を続けています。ファイル形式、API、UI の動作は変更される可能性があります。
Musea は、自分のコンポーネントをギャラリーで一覧し、状態の違いを比較・検証するためのツールです。
すぐに使える UI の使用例を試してから、自分のコンポーネントのバリエーションを *.art.vue に書きます。
カテゴリーごとに整理した使用例を、実際の Vue の状態とともに操作できます。
| 目的 | 使う機能 |
|---|---|
| 通常・loading・disabled・エラー状態を比較する | 名前を付けたバリエーションを持つ art ファイル |
| props とデザイントークンを確認する | ギャラリーの props パレットとトークン画面 |
| 見た目の変更やアクセシビリティの問題を検出する | CI での musea-vrt |
vize_museaは Rust のコアです。*.art.vueの解析、ドキュメントと Props パレットの生成、バリエーションの自動生成、VRT データの準備を行います。@vizejs/vite-plugin-museaは、現在推奨するギャラリーと開発サーバーの利用方法です。musea-vrtは、見た目の回帰テスト、アクセシビリティ監査、スナップショットの承認・整理、art ファイルの生成に使います。
概要

Musea では、*.art.vue ファイルに Vue の構文でコンポーネントのバリアントを書きます。
インストール
Vite+ のインストールガイドに沿って vp を用意し、パッケージを追加します。
vp install -D @vizejs/vite-plugin @vizejs/vite-plugin-musea vize
Vite+ で設定する
Vite+ 連携を使うプロジェクトでは、既存の plugins に musea() を追加します。
ヘルパーが Vize の Vue コンパイラーを設定します。
// vite.config.ts
import { defineConfig } from "@vizejs/vite-plugin/vite-plus";
import { musea } from "@vizejs/vite-plugin-musea";
export default defineConfig({
plugins: [
musea({
include: ["**/*.art.vue"],
basePath: "/__musea__",
}),
],
});
@vitejs/plugin-vue を使う既存の Vite+ プロジェクトからは、次の差分で移行できます。
他の Vite オプションとプラグインは維持してください。
import { defineConfig } from "vite-plus";
import vue from "@vitejs/plugin-vue";
import { defineConfig } from "@vizejs/vite-plugin/vite-plus";
import { musea } from "@vizejs/vite-plugin-musea";
export default defineConfig({
plugins: [vue()],
plugins: [musea({ include: ["**/*.art.vue"] })],
});
dev サーバーを起動して、設定した Musea のルートを開きます。
vp dev
http://localhost:5173/__musea__
CLI ラッパー、静的ホスト、テストの要件は Musea のホスティング を参照してください。
共有構成
共有の既定値は vite.config.* のトップレベルの vue.musea にまとめます。musea() に直接渡したオプションが、その項目の共有設定より優先されます。専用設定は廃止したため、vue.musea へ移行してください。
import { defineConfig } from "@vizejs/vite-plugin/vite-plus";
import { musea } from "@vizejs/vite-plugin-musea";
export default defineConfig({
plugins: [musea({ storybookCompat: false })],
vue: {
musea: {
include: ["src/**/*.art.vue"],
exclude: ["node_modules/**", "dist/**"],
basePath: "/__musea__",
inlineArt: false,
},
},
});
共有設定に指定できるのは include、exclude、basePath、storybookCompat、inlineArt です。previewCss、previewSetup、tokensPath、theme、storybookOutDir は musea() に直接渡します。
musea-vrt も同じ Vite 設定から include、exclude、vrt を読み込みます。vrt.outDir はスナップショットの保存先で、プラグインに渡した vrt の各項目が共有設定より優先されます。vize musea new は既定の探索規則で Art ファイルを作成し、専用設定ファイルは生成しません。
art ファイル
<script setup lang="ts">
import { ref } from "vue";
defineArt("./MyButton.vue", {
title: "MyButton",
category: "Components",
status: "ready",
tags: ["button", "ui", "input"],
});
const pressed = ref(false);
</script>
<art>
<variant name="Default" default>
<MyButton type="button" :pressed="pressed">Click me</MyButton>
</variant>
<variant name="Outlined">
<MyButton type="button" outlined :pressed="pressed">Click me</MyButton>
</variant>
</art>
defineArt(source, options) は、Musea が読み込むコンポーネントと、そのメタデータを宣言するコンパイラマクロです。メタデータは、従来 <art> に書いていた項目です。
コンポーネントは defineArt("./MyButton.vue", { title: "MyButton" }) のように相対パスの文字列で指定することを推奨します。Musea は生成する実行時コードからそのコンポーネントをインポートし、言語サーバーも同じソースから Props とスロットを推論します。このパスは、パスの補完、見つからないファイルの診断、ドキュメントリンク、定義への移動にも使います。
render 関数で書いたコンポーネントには、.ts、.tsx、.js、.jsx ファイルも指定できます。
例: defineArt("./MyButton.ts", { title: "MyButton" })。Musea は default export を読み込み、
静的に宣言された runtime props と emits を分析画面と props パネルに表示します。
<art title="..." component="..."> も互換性のために引き続き使えます。両方を指定した場合、明示的な <art> の属性が defineArt のメタデータより優先されます。
バリアントごとの状態
ルートの <script setup> の状態は、デフォルトでバリアントごとに分離されます。各バリアントで別々にセットアップを実行するため、あるバリアントの ref や computed の値が、別のバリアントと共有されることはありません。
<script setup lang="ts">
import { computed, ref } from "vue";
defineArt("./Counter.vue", { title: "Counter" });
const count = ref(0);
const doubled = computed(() => count.value * 2);
</script>
<art>
<variant name="Base" default>
<Counter :count="count" />
</variant>
<variant name="Doubled">
<Counter :count="doubled" />
</variant>
</art>
すべてのバリアントで1つのセットアップインスタンスを共有したい場合に限り、<script setup isolate="false"> を使ってください。
<script setup lang="ts" isolate="false">
import { ref } from "vue";
defineArt("./Counter.vue", { title: "Counter" });
const sharedCount = ref(0);
</script>
構成要素
| 要素/マクロ | 目的 |
|---|---|
defineArt(source, options) |
対象のコンポーネントと art のメタデータ |
defineArt(...).title |
表示名 |
defineArt(...).category |
サイドバーのグループ化 |
defineArt(...).status |
オプションのステータスバッジ |
defineArt(...).tags |
タグの検索とフィルタリング |
<script setup> |
デフォルトのバリアントローカルセットアップ状態 |
<script setup isolate="false"> |
すべてのバリアント間でセットアップ状態を共有 |
<art> |
バリアントをまとめるルートのブロック |
<art title component ...> |
互換性メタデータ属性 |
<variant> |
名前付きコンポーネントのバリエーション |
default |
デフォルトのバリアントをマークします |
args、viewport、skip-vrt |
オプションのバリアント構成 |
バリアントがコンポーネントの仕様の一部である場合は、art ファイルをコンポーネントの隣に置きます。
src/components/Button.vue
src/components/Button.art.vue
多数のコンポーネントを横断する使用例をまとめる場合や、Nuxt がコンポーネントのディレクトリを自動検出する場合は、別の stories または art ディレクトリに置きます。
src/components/Button.vue
stories/forms/Button.art.vue
stories/navigation/Menu.art.vue
インラインアート
inlineArt を有効にすると、<art> ブロックを含む通常の .vue ファイルもギャラリーに表示できます。小さなコンポーネントとその使用例を、同じファイルにまとめたい場合に使えます。
musea({
inlineArt: true,
});
インライン art の中では、<Self> で、その art を持つコンポーネント自身をレンダリングします。
ギャラリーの機能

Musea は次のことを実現できます。
- コンポーネントとバリアントのメタデータ表示
- Props パレットの生成
- デザイントークンの表示
- アクセシビリティチェック
- 見た目の回帰テストの補助
- 必要に応じた Storybook 互換形式の出力
Props パレット
型付きの defineProps と実行時のオブジェクト・配列宣言は、native の SFC メタデータから
Controls を生成します。文字列・数値・真偽値・配列・オブジェクトの既定値は JSON の型を保持し、
variant で指定した値を優先します。静的な配列・オブジェクトの factory は実行せずに読み取ります。
関数や実行が必要な既定値はコンポーネント側で保持し、代替値の捏造や式の実行は行いません。
関数 prop は読み取り専用です。
native API の analyzeSfc(source, { filename, profile: true }) では props、emits に加えて、
descriptor 解析・共有解析・既定値の射影・Rust JSON 結果の構築の時間と実行回数を取得できます。
計測値は N-API 変換と profile 自体の構築を含みません。キャッシュはファイル名とソースの完全一致で
のみ再利用し、ソースの変更で更新します。cold 計測には cache: false を指定してください。
静的に扱えない既定値は unsupported_default: true と元の default_source を返し、
default_value を作りません。

Props パレットは、コンポーネントのメタデータと art の定義から、操作用のコントロールを推測します。
Props Controls の Copy link は、現在の値、追加したコントロール、削除した props、slot の内容を 共有リンクに含めます。リンクを開くと Props タブが選択され、ブラウザ内の保存値より URL の状態が 優先されます。Reset は現在の既定値に戻し、ほかのクエリと variant のフラグメントを保持したまま 共有状態を URL から削除します。
共有状態は Art ファイルに紐づくバージョン付き JSON です。slot は文字列として表示します。 DOM の HTML・イベントハンドラ用 props、JSON にできない値、エンコード後 24,000 文字を超える状態は 共有できません。不正な URL は理由を表示し、通常の保存値または既定値を使います。URL には公開して よい値だけを含めてください。
Vue 3.5.41 は、名前が __proto__ のコンポーネント prop を適用しません。この key をエディターの
データに保存できても、プレビューに適用されたことにはなりません。この prop 名は避けてください。
エディターでの明示的な拒否とリリース検証は
#8533 で追跡しています。
デザイントークン

@vizejs/vite-plugin-musea は、Style Dictionary と互換性のあるトークンファイルを読み込み、ギャラリーの UI に表示できます。
musea({
tokensPath: "src/tokens.json",
});
プレビューに CSS とプラグインを追加する
プレビューにプロジェクトの CSS を読み込み、セットアップ用のコードを実行できます。
musea({
previewCss: ["src/styles/main.css", "src/styles/musea-preview.css"],
previewSetup: "musea.preview.ts",
});
vue-i18n や vue-router の導入に加え、ブランド・テーマ・言語のグローバルコントロールも設定できます。
// musea.preview.ts
import type { App } from "vue";
import { createI18n } from "vue-i18n";
export default function setup(app: App) {
app.use(
createI18n({
legacy: false,
locale: "en",
messages: {
en: {},
},
}),
);
}
視覚的な回帰テスト
パッケージは musea-vrt バイナリを公開します。
vp exec musea-vrt --base-url http://localhost:5173
vp exec musea-vrt --update
vp exec musea-vrt --ci --json
vp exec musea-vrt --a11y
vp exec musea-vrt approve
vp exec musea-vrt approve "Button/*"
vp exec musea-vrt clean
CI では一般に、Vite サーバーを起動しておき、そのサーバーに対してスナップショットのコマンドを実行します。
vp dev --host 0.0.0.0
vp exec musea-vrt --base-url http://localhost:5173 --ci --json
開発サーバーを起動し、musea-vrt --ci --json でスナップショットを検証します。ベースラインはスナップショットのディレクトリにコミットしてください。実行後は vrt-report.json / vrt-report.html と snapshots/current を確認し、失敗した場合は snapshots/diff も確認します。
意図した変更を確認してから、--update で再実行するか、対象のバリアントを approve で承認します。art ファイルを削除した場合は clean を実行し、古いベースラインが検証の漏れを隠さないようにします。
--ci は、画像の差分やプレビュー・撮影のエラー(ルートがない、ブラウザの起動に失敗した、セレクターがタイムアウトした場合)でゼロ以外の終了コードを返します。新しいベースラインは new と表示されるため、初回はローカルで --update を実行してください。
サンプルアプリ examples/vite-musea には、Playwright による VRT もあります。vp run test:vrt / vp run test:vrt:update で実行できます。スナップショットは e2e/vrt/__snapshots__、失敗時の成果物は e2e/vrt/test-results、HTML レポートは playwright-report に保存します。GitHub Actions は失敗時にこれらをアップロードするため、ベースライン・現在の画像・差分をレビューできます。
art ファイルを生成する
ジェネレーターを使用して、既存のコンポーネントから最初の .art.vue ドラフトを作成します。
vp exec musea-vrt generate src/components/Button.vue
生成されたファイルは、使用例を作るための下書きです。コミットする前に、バリエーション、タイトル、タグ、Props の範囲を確認してください。
Storybook 向けに出力する
Musea の art ファイルを Storybook で使う場合は、Storybook 互換の CSF 生成を有効にします。
musea({
storybookCompat: true,
storybookOutDir: ".storybook/stories",
});
CLI ステータス
Rust CLI にも vize musea はありますが、現在推奨するのは Vite プラグインを使う方法です。専用のギャラリー機能が安定するまでは、Rust のサブコマンドは実験的な機能として扱ってください。
Rust のサブコマンドでは、最初の art プロジェクトを生成できます。
vize musea new
関連パッケージ
@vizejs/vite-plugin-musea@vizejs/musea-mcp-servervize_musea